2009年1月7日水曜日

業績のあるラーメン屋

旭川ラーメンの老舗「梅光軒」が九州進出
複合商業施設キャナルシティ博多「ラーメンスタジアム」に出店
 旭川ラーメンの「梅光軒」(井上雅之社長)が11月21日、九州・福岡市のキャナルシティ博多・シネマビル5階「ラーメンスタジアム」に出店。日本一の名店が集うラーメンの総本山で北海道を代表する老舗が博多っ子の舌をうならせている。
熱心に誘われ続けおよそ5年
 梅光軒は1969年創業。豚コツと鶏ガラをベースに野菜と海産物を加え、とろ火でじっくり煮込んだスープは絶妙な味。自家製のオリジナル麺は、防腐剤、添加物を一切使用していない。ツルっとした舌触りでコシがある。分厚くやわらかいチャーシューと太いメンマは他店では見られない味とボリューム。しょう油、みそ、塩ともに人気がある。1993年には本誌が企画した「市民が選ぶ旭川ラーメン大賞」に輝くなど、地元では圧倒的な人気。観光客がいつも行列をつくるのも買物公園ではお馴染みになっている。
 現在、旭川市内直営店(本店、ラーメン村店)、さっぽろ1店舗、暖簾分け店舗市内6店、名古屋、奈良に各1店舗ずつ出店している。07年5月には海外進出1号店としてシンガポール中心部のオフィス街に直営店をオープンさせている。
 九州進出第1号店となる博多店は九州地区最大の複合商業施設キャナルシティ博多内の「ラーメンスタジアム」への出店。日本一の名店が集うラーメンの総本山といわれ、現在、8店舗が味を競う。梅光軒は5年ほど前から出店を要請されていたという。
「ラーメンスタジアムさんからは、何度もお誘いを受けており、担当者の方には旭川にもよく足を運んでいただきました。しかし、これまではスタッフの問題や、ラーメン店としての成熟度からしても、まだまだ努力しなければならないことがあり、九州地区への出店は難しいと考えていて、ずっとお断りしていました
 ところがこの秋、ラーメンスタジアムに出店していた札幌ラーメンの「白樺山荘」さんが、リニューアルによる入れ替えで退店することになり、その白樺山荘のオーナーから「ラーメンスタジアムには、すみれ、三頭火、白樺山荘と、これまで北海道のラーメン店が出店していた。北海道ラーメンの灯を消したくないので、ぜひ跡を継いで出店して欲しい」という話がありました。白樺山荘さんは、ともに札幌ら~めん共和国店にも出店している仲。キャナルシティ博多を運営している福岡地所さんをはじめ、みなさんから熱心なお声掛けをいただいたこともあり、出店する決心を固めました」(井上雅之社長)
 ラーメン店にとって地元を離れての出店には課題が山積しているとう。梅光軒は札幌をはじめ、東京・お台場(期間限定)やシンガポール店など、旭川外で営業するノウハウの蓄積があり、九州への出店を可能にしたという。
注文の約7割がみそラーメン
 博多店は広さ36坪で席数は44席。20坪から30坪の店舗が多いラーメンスタジアム中では、かなり大きいほうだ。店内には創業当時の写真や梅光軒の歴史や店舗イメージ、北海道や旭山動物園の動物などの写真をコラージュしたパネルと、しょう油、みそ、塩の各種ラーメンとチャーシュー、メンマなどの具材をコラージュした大きなパネル2枚が展示され、来店者の目を引いている。
「九州では、北海道ラーメンといえば、みそラーメンというイメージが強いらしく、注文の約7割が『みそ』。博多ラーメンと比較してボリュームがある旭川ラーメンの麺については、若干分量を減らし、チャーシューをトッピングしています。値段もしょう油、塩と変わらず1杯700円でご提供しています。旭川はしょう油だけではなく、みそも美味しいということをPRできればと思っています。
 また、塩は博多ラーメンの豚骨スープと間違えられることもありますが、九州の豚骨とは違う旭川の豚骨ベースの塩ラーメンの味の違いの妙をお客様に楽しんでいただければと思っています」(井上社長)
 開店初日の11月21日は、キャナルシティ博多の大幅なリニューアルオープン日でもあり、梅光軒の出店はその目玉の一つとして注目された。その注目度の高さ通り、開店直後の3連休には連日800人を超える客が訪れたという。
 キャナルシティ博多では12月のクリスマス商戦には特に力を入れるという。また年末年始は九州全土やアジア各国からの観光客も見込まれ、忙しい日々が続きそうだ。
(月刊「北海道経済」1月号  (株)北海道経済 平成21年1月発行 P266~267) 

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