医療法人健康会 くにもと病院
内痔核(いぼ痔)は切らずに治せます
日本人の3人に1人は痔を患っているといわれています。痔には痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔ろう等の種類がありますが、その中でも内痔核の患者さんは痔の患者さん全体の6割を占めるといわれています。薬などで一時的に痛みを無くしても自然に治ることはなく、徐々に悪化していく病気です。
新しい内痔核治療法『ジオン注射療法』
メスを使わないため痛みも少なく身体に負担がかからないのが最大のメリット。今までの手術と比較すると治療が早く入院も数日ですむため、治療費も安く経済的。
ジオン注は内痔核硬化療法に用いる薬剤の名称。今までの内痔核の手術は痔核を切除する方法(結紮切除術)が主であり、約2週間の入院期間を要していました。一方、ジオン注による手術は、薬剤を肛門から内痔核自体に直接注射して、痔核に流れ込む血液の量を減らすとともに、痔核の組織自体を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療。従来の切除法では術後に必ず痛みを感じますが、注射療法だと痛みは少なく、治癒も早くなり入院期間も格段に短縮され数日間となっています。
くにもと病院では、2005年4月からジオン注による臨床症例件数の実績を着実に積んでおり、2008年11月までの間に、このジオン注を用いた肛門治療を約1600例経験しています。当初、心配されていた偶発症(合併症)の発生件数もかなり低く、最近では安定した治療実績をあげているとのことです。
ジオン注の薬剤は投与部位を間違うと重篤な偶発症を引き起こすため、注射の手技には極めて高い技術を要します。現在は製薬会社の自主的な判断で、同社と肛門専門医で組織する内痔核治療法研究会が共同で開催する講習会に参加し、技術を取得した医師だけが使用を認められています。くにもと病院では3名の常勤医がジオン注使用の技術を習得しており、従来からの治療法に加えジオン注による内痔核治療を行っています。また、治療前後に肛門内圧検査・肛門エコー検査などを行い、肛門機能評価もあわせて行っています。
くにもと病院では、内痔核について4割をジオン注、1割が従来法(結紮切除術)、5割をジオン注と従来法との併用施行で治療しています。従来法と併用施行する場合でもメスを入れる部位が少ない方が術後の痛みも少なく治癒も早くなるそうです。「いぼ痔の状態によって最適な治療法を患者様とよくご相談したうえで選択しています。まずは外来診療にお越しください。」(鉢呂診療部長)とのこと。
住所 旭川市曙1条7丁目2-1
電話 0166-25-2241
(月刊「北海道経済」12月号 (株)北海道経済 平成20年12月1日発行 P351)
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